「目覚まし時計をセットしても朝起きれない!」
学校や会社に遅刻しないように目覚ましをセットする人は多いかと思います。
僕も普段は目覚まし時計をセットしていて、「ピピピピ!」とうるさいアラームと共に起床するのが日常です。
「あ~、あと3時間眠りたいよぉぉ」
とか言いながらね(笑)
目覚ましをセットする大抵の人は僕と同じような朝を迎えていると思うのですが、なかには5つセットしても眠ったままでまったく起きれないという人がいるそうです!
「起きる気がないんじゃないの?」
「精神力よわッ」
「疲れているんだろう」
って思う人がなかにはいるかもしれませんが、本人は改善しようと努力しているのにもかかわらず朝起きることができないんですね。
もし、そういう状態が続いているのであれば、睡眠相後退症候群(すいみんそうこうたいしょうぐん)という病気の可能性があります。
今回はその病気について調べたので紹介します。
朝、目覚ましがうるさいなか布団を引っぺがされてもまったく起きれないという人は、もしかすると睡眠相後退症候群かもしれませんよ。
睡眠相後退症候群とは?
睡眠相後退症候群とは、「眠っている時間が遅い時間帯に固定され、それが持続している」ことを言います。
つまり、夜12時から朝6時までの睡眠が正常の時間帯だとすると、朝5時から昼前の11時にその睡眠時間が固定されるということです。
一度眠りにつくと途中で起きるとかは少なく、睡眠時間や質には問題ありません。
眠っている時間帯が遅い時間帯にずれるというイメージですね。
そのため朝から学校や仕事へ行こうと思ってもなかなか起きられず、起きたとしても十分な睡眠時間を確保できてない状態なので、通常の社会生活を送るのが困難になります。
人によってはまったく起きられないという人もいるので、朝早くから予定がある場合は徹夜した状態で挑むということもあるそうです。
やる気の低下やうつ状態の原因にもつながります。
ちなみに睡眠相後退症候群は「DSPS」と略されて表記されることもあります。
原因と治療法
睡眠相後退症候群は10~20代に多く、夏休みなどの長期の休みで昼夜逆転の生活をしたり、受験勉強などで夜遅くまで起きる生活が続いたときに発症します。
昼夜逆転の生活により体内時計が狂うことが原因と言われています。
また、体内時計をリセットするには日光などの十分な光を浴びるのが重要なのですが、昼夜逆転の生活だとその時間帯には寝ていることが多いので体内時計をリセットするチャンスがありません。
それがさらに症状に拍車をかけています。
治療法は睡眠環境を整えたり、夕食後にアルコールやカフェインを摂らないなどの生活習慣を整えることからはじめ、症状が軽い場合はそれで改善されます。
しかしそれでも改善しない場合は、光を浴びる高照度光療法や睡眠を誘うメラトニンというホルモンを使ったりなど、専門の医療機関を受診する必要が出てきます。
どうしても朝起きられないという場合、睡眠障害専門の医療機関を受診することをおススメします。
最後に
夏休みなどの長期の休みに夜更かしするのは誰しもが経験したことあると思います。
夜更かしして遊んだり、受験勉強のためとか。
そういう生活がしばらく続いても普通は学校が始まると同時に元に戻るものですが、それが戻らないとなると深刻な問題ですよね。
とくに受験の場合は基本的に朝に始まるので、それに向けて夜遅くまで勉強していたのに起きれないという状態になるとすごく残念な感じがします。